こんにちは。
アオバジャパン・バイリンガルプリスクール用賀キャンパス校長の小林昌樹です。
用賀キャンパスが2023年4月に開校し、あっという間に1カ月が経ちました!だんだんと子どもたちも慣れてきたのか、元気な姿がたくさん見られるようになってきました。
新しい環境に慣れることは大人でも大変なのに、子どもたちは環境に適応しようと毎日本当によく頑張ってくれています。
用賀キャンパスはAOBAグループとしてはじめて世田谷区にOPENし、140名を越える定員数は区内でも最大規模の認可外保育施設となります。周辺には馬事公苑や砧公園などの自然環境が多く、キャンパスの窓からは大きな欅の木が見え、隣にはバイオリウムがあり、植物や動物などについて学ぶこともでき、子どもたちの探究心を刺激する環境が豊富です。身体を思いっきり動かした後の子どもたちの表情は本当に輝いています。
A-JBで取り入れている国際バカロレア(IB: International Baccalaureate)では、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
用賀キャンパスでは、子どもたちが自ら考え、悩み、答えを導き出す練習ができる環境を目指しており、そのための手段として、「遊び」が重要だと考えています。
大人であれば遊びは「娯楽」とイメージされますが、子どもにとって遊びは「生活」です。
遊びの中から子どもは多くのことを学びます。遊びには一定のルールがあり、その中でそれぞれが楽しいと思えるポイントを見つけ、時には失敗したり、喧嘩になってしまったり、思うようにいかない壁に直面します。その壁を越えることが学びであり、新たな発見につながります。遊びは子どもたちに多くのことを教えてくれます。一人ひとりがその状況に応じて学ぶポイントも異なり、得意な部分を伸ばせたり、苦手だったことを克服できたりと、自分自身と向き合う機会をたくさん得ることが遊びの根底にあります。
そして、遊びをする上で何よりも大事なのが、「楽しい環境」です。
すべての遊びの原動力になるのが、楽しむことです。楽しめる環境があれば子どもたちは自ら遊ぼうとし、学んでいきます。
では、楽しい環境とはどういう環境でしょうか。
子どもが過ごす環境には正解が存在しません。環境を作る側がどれだけ子ども目線でいられるかが大切になります。
どうすれば子どもが楽しく過ごせる場所を作れるかを、作る側も楽しみながら用意することが大切です。
開校したばかりのキャンパスは、全員にとって初めての環境でした。そのため、自分たちの過ごす環境がどんな場所で、それぞれの部屋はどういう機能があるかを知ることを目的に、子どもたちにはキャンパス内にある各部屋の看板を制作してもらいました。
制作にあたり、まずはキャンパス全体でどこに看板が必要か?クラスでキャンパスの中を探検していきます。次はどうやって看板を制作するか?ですが、開校準備で余った材料を使うことになりました。これは物を大切にする、再利用することを考える機会にもなりました。
試行錯誤の末、オフィスや多目的室等、各部屋にはクラスで制作したオリジナルの看板が設置されました!
自分たちが過ごす場所に、自ら手を加えて完成させていくことに、子どもたちもとても楽しそうでした。
遊ぶことは生きることです。
判断力や認識力、身体機能の向上や社会性、協調性といった人生において必要な能力を身につけることができる最も優れた活動のひとつです。
たくさんトライ&エラーを重ね、自分や状況にとって最適解を見つけられるようにすることが、遊びを通して子どもたちに感じてもらいたいことです。
自分の思うようにいかない状況こそ、成長のチャンスであり、子どもたち自身が能動的に動けるきっかけとなります。
用賀キャンパスでは、子どもたちが遊びの中から様々な学びを得られるよう、「楽しい環境」をみんなで作っていきます。