答えのない21世紀を生き抜く力として国際バカロレア(IB)が効果的ではないかと思いつつ、本格的なIBを求めると、今はまだインターナショナルスクールに絞られ完全な英語教育が前提になってきます。日本人同士の子どもとして生まれた我が子が、日本人としてのアイデンティティを形成できるのか、ルーツを失わないか、不安を感じていました。しかしA-JBでは日本語と英語はほぼ同じ頻度で授業があり、日本文化も外国文化も積極的にイベントに取り入れられていることを知り、そのバランスの良さに魅力を感じて入学を決めました。
A-JBでの印象的だった思い出は2つあります。
1つ目は、多くの先生が「教員」以外のプロの顔を持っていることです。ヨガ講師、アーティスト、看護師など、何らかのプロフェッショナルである先生が多く在籍しており、娘が絵の表現力や筋肉の使い方など、本質的なことを学んで帰ってきた日の衝撃は忘れられません。
2つ目は、3・4か月ごとに取り組む探究テーマで成長していく娘の姿でした。テーマ「私たちはどのような場所と時代にいるのか」では遠方のキャンパスの生徒とお手紙交換をしたことで世界の繋がりを不思議がりながら楽しみ、テーマ「世界はどのような仕組みになっているのか」では散歩から戻ると学校の水が出なくなっているという事件を経て水の大切さや分け合う大切さを理解したようでした(実は先生が栓を止めていました)。どちらもA-JBならではの良い思い出です。
探究型の教育を希望する方、幼児期のうちに英語のリスニング力を高めたい方、英語だけのインターナショナルスクールには躊躇する方は、一度A-JBを見学することをお勧めいたします。HPや説明会等だけではなく、先生方と話をしたり、子どもたちとどのように接しているかを見たりすると、理念や教育方針が現場の実践にきちんと落とし込まれているのか、検証できると思います。